インプラント

近年は治療技術や材料の進歩によって、大きな虫歯であっても歯の根っこが残っていれば被せ物を作ることで見た目や噛む力を維持することが可能になってきました。
しかし抜歯をした部位に対しては現在でも限られた方法しか存在しません。

1つはブリッジと呼ばれる治療方法です。抜いた歯の前後の歯を削り、被せ物を3つ(前後の歯と抜いた部分)連結して見た目や噛む力を維持する方法です。接着剤で固定するため違和感は少なく保険内での治療が可能ですが、50%程度が10年持つとされており、健康な歯を大きく削るため予後が悪くなった場合は更に抜歯部位が増えるリスクがあります。
 
もう1つは入れ歯を作る方法です。歯を削る量は少ないですが、異物感が大きく見た目にも影響する方法です。
また土台となる歯肉は毎日形を変えているとされており、継続した調整・修理が必要です。

そこで近年注目されている治療方法がインプラント治療です。インプラントは歯が抜けた部位に歯の根っこ代わりのネジを埋め込み、被せ物を作る方法です。周りの歯を一切触らず、白い被せ物を作ることができる唯一の方法です。またブリッジによる治療よりも予後が良いとされ、95%以上が10年以上もつとされています。

費用 

土台のネジ+被せ物 | 300,000円
サイナスリフト(詳細は後述) | 50,000円
GBR (詳細は後述)| 20,000円 (全て税抜)

[当院のインプラント治療の特長①]

当院では全ての症例でCTを用いたレントゲン撮影とサージカルガイドを使用しています。CT撮影から得られたレントゲン画像をパソコン上で分析することで最適なインプラントの位置を設定します。サージカルガイドは分析から得られた最適な位置に安全かつ正確にインプラントを入れる方法です。
サージカルガイドを使用することでメスを用いて切開をせずに手術を行うことが可能なため傷口が小さく、術後の痛みも少ないため治癒の早い方は次の日には痛み止めも不要です。

[当院の特殊技術の特長②]
当院ではサイナスリフトと呼ばれる特殊な手術を行う場合があります。上の奥歯の近くには上顎洞と呼ばれる鼻の一部である副鼻腔が存在しています。インプラントのネジは顎の骨の中に入れるものであり
鼻に入れるわけにはいきません。
そこで、副鼻腔を押し上げることでネジを入れるスペースを確保し、安全な治療をする方法です。

[当院の特殊技術の特長③]
当院ではGBRと呼ばれる特殊な手術を行う場合があります。インプラントは骨に対して行う治療であり、骨にネジが囲われている状態が理想とされています。しかし、全ての方が理想的な骨の量があるわけではありません。
そこで骨が少ない方に行う技術がGBRと呼ばれる方法です。これはネジを骨で囲えるように骨を増やす処置です。
この処置は抜歯後数年が経過している方以外には多く必要とされる処置で近年では必須の技術になります。